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2012年11月23日金曜日

NEX + オールドレンズ写真館 第4回 Ai NIKKOR 24mm F2.8



NEX-3 NIKKOR 24mm F2.8



さて、オールドレンズ写真館第4回は、ニッコールの24mmです。

この画角は、APS-cだと36mm相当、いわゆる定番広角レンズの画角になりますので、非常に使いやすい焦点距離と言えます。

NEXであれば、F2.8は十分な明るさを確保でき、サイズも割とコンパクトなので、取り回しも楽ですね。

詳細は、写真をご覧頂きなから、検証して行きましょう。





NEX-3 NIKKOR 24mm F2.8

きわめて解像度が高く、パキッとした絵です。

ただ、これはNEX3の傾向だと思われますが、雲の白に全くトーンが感じられません。

まあ、空も塗り絵みたいな描写になるので、雲も塗り絵なのか??w



NEX-3 NIKKOR 24mm F2.8

こう言う、町並みを撮影するには、解像力が高く、描写は好感が持てます。



NEX-3 NIKKOR 24mm F2.8

ワインラベルの文字が、一つ一つちゃんと読み取れます。



NEX-3 NIKKOR 24mm F2.8




NEX-3 NIKKOR 24mm F2.8

この写真を見る限りでは、日陰の描写もそこそこ使えますね。



NEX-3 NIKKOR 24mm F2.8

やはり解像力が売り物!と言う感じか?

背景のボケも、この写真を見る限りにおいては、割と素直ですね。




NEX-3 NIKKOR 24mm F2.8



NEX-3 NIKKOR 24mm F2.8


発色はわりと地味目ですけど、破綻無く描写してきます。

NEXだと、これくらいの彩度のレンズの方が、絵としては安心して見れる感じです。



NEX-3 NIKKOR 24mm F2.8

建築物の描写も、歪みもそれほど感じられず、手前の人物の描写もリアルです。



NEX-3 NIKKOR 24mm F2.8

大勢の人物が写っていますが、どの人物もしっかりとした描写ですね。



絞り開放



F5.6

とにかく、しっかりとした描写で、等倍まで拡大しても、解像力が全く乱れません!

ボケは、滑らかさはあまり感じられないと言うか、ちょっとマットな雰囲気のボケですね。

ただ、マットながら素直なぼけ味なので、絵としては立派に成立しています。




近接撮影もきわめて良好です。




目にピントを持ってきてますが、目力がハンパ無い!w




やはり、切れ味勝負のレンズなのか?




風景も良好ですね。




夜景は駄目ですねぇ、、、、。

暗い部分の描写は苦手のようです。

とは言っても、単焦点レンズなので、暗いズームに比べれば、比較にならないくらい使えるとは思います。




コントラストが強いシーンだと、トーンが二極化する傾向があるようです。











パンフォーカスで、町並みスナップには速写性も高く、十分使えると思います。





逆光時の描写は、やはり暗部と同様、苦手のようです。




透過光を撮影すると、トーンの再現性は良くわかります。

このレンズの特徴は、明暗をはっきり描き分けて、コントラストを出してきますが、中間調が弱い、トーンの階調表現はグラデーションが無い感じです。

暗部、明部の二極化する傾向が、はっきり見て取れます。




暗部に露出を合わせると、明部は飛んでしまいますね。

まあ、単焦点レンズなんで、これでも結構持ちこたえている方だとは思いますが。




反対に、明部に露出を持って行くと、暗部が潰れてしまう感じか、、、。




夕景

解像力だけは、ぴか一ですな^^




パンフォーカスで、スタンバッていれば、いざと言う時にサッと獲物を捕らえることができます。















建築物は発色は渋めながら、絵は非常に安定しています。

ほとんど、失敗作が無い描写と言えます。




逆光は苦手。




光に合わせると、暗部は潰れますね。




明暗の強いシーンも苦手^^;








順光では、敵無し!

くらいに、切れまくります!!w




周辺光量の低下も、広角レンズだと思えば、かなり優秀というか、このくらい周辺が落ちてくれないと、NEXの空は塗り絵になってしまいます。

ちなみに、このレンズ、オールドレンズとは言っても、現行製品として、ニコンのオンラインショッピングサイトにも掲載されています。

新品で6万円ほどですね。

写真撮影のセオリー通りに使えば、ものすごく使えるレンズだと思いますね!

描写は、コントラストが高く、解像力がとにかく切れまくります!

逆に言うと、柔らかい表現には向かない、透明感のある描写には向かない、ボケがマットな感じ。

それでも、犬や猫や人は、存在感のあるしっかりとした写りを見せます。

人工的に、光を作ってやったり、レフ版を使って、きちんと写真のセオリーを守って使う分には、プロ並みの写真が撮影可能なんじゃないでしょうか?

と言うか、プロ御用達のニッコールレンズですから、どんな光で撮影すれば、良い絵が撮れるのか?

それを、きっちりとしたダメ出しをしながら、教えてくれるレンズだと思います。

あとは、割と軽量で解像力がきわめて高いので、山岳写真にも向いていると思いますね。

一眼レフ用のレトロフォーカスレンズですから、NEXが35mmフルサイズに対応した場合でも、十分に本来の画質を発揮できると予測できます。