さて、SONY NEXにオールドレンズを装着した実際の写真を公開して行こうと思います。
今回は第一回目と言う事で、CONTAX Distagon 28mm F2.8です。
このレンズの特徴は、最短撮影距離25cmと、結構寄れる点ですね。
しかも、近接時から、遠景まで高いコントラストと、豊富なトーンを誇り、近接撮影時などは、まるでマクロレンズのような解像を見せてくれる、まさに万能レンズと呼ぶにふさわしい玉だと思います。
まず、特徴としてあげられるのは、高いコントラスト再現性でしょうか?
こういう明暗の強いシーンでも、破綻せずに絵にしてくれます。
NEXの場合、ビオゴン等のレンジファンダー系広角レンズだと、こういう空を広く捉えるシーンだと、偽色(マゼンタ被り)が発生する事が、よく指摘されていますが、ディスタゴン系のレトロフォーカスタイプのレンズだと、十分なバックフォーカスを稼げる為に、偽色の発生は一度も経験したことがないです。
こうの一点だけでも、ディスタゴンを選択する価値は十分にあると言えるでしょう。
画角は42mm相当になります。
いわゆる、広角レンズと言う画角ではなくなってしまいますが、ちょっと広めの標準レンズとして、使いやすい画角ではあります。
昔の、バカチョンカメラと言われた単焦点フィルムカメラの多くの画角が38mm前後でしたから、それに比べて少し狭いかな?と言う感じかも知れませんね。
真冬の曇り空で、日中でもくらいわずかな光、、、、。
それでも、これだけの切れ味を発揮してくれます!
弱い光の元で、端正な描写をするレンズこそ、本物の証でしょう!
ポートレートでのぼけ味も、素直です。
25cmまで近接可能なので、こういう対象も難なく撮影できます。
ただ単に写ると言うレベルではなく、背景のぼけ味も滑らかで、対照的に主題はキリリと引き締まった力強さがあります。
絞り開放から、解像力は高く、絞り開放ならではの表現が可能です。
42mmという焦点距離は、テーブル物を撮影するには、適度なワーキンディスタンスも確保できて、使いやすいですね。
APSCで50mmくらいになると、テーブル上の物は立ち上がらないと撮影できません^^;w
この写真は、接写リングを併用しています。
最短撮影距離より近接しても、描写は決して破綻しません。
解像力は少し柔らかめになって行く感じでしょうか?
接写リング無しだと、最短撮影距離は、このくらいの画角になります。
接写リングでさらに近接撮影しても、この描写!
これは使えますね!
こちらは、夜間手持ちでの撮影。
花火をする親子達。
最後に、ディスタゴン28mmとムター1(2Xテレコンバーター)を併用した写真をいくつか、、、。
換算焦点距離84mmで、最短撮影距離は据え置きで25cmになります!
これは、マクロプラナー60mmF2.8Cよりも、マクロになります。
テレコンと言えば、望遠だろうと思われがちですが、私が試した範囲では、広角レンズのディスタゴン28mmが最も相性が良いと言う、意外な結果になりました。
いかがでしょうか?
ディスタゴン28mmF2.8(通称 出来杉君)の実力を納得戴けたと思います。
これこそ、万能レンズ!と言う玉ですね。